SUBTOTAL関数の使い方
Excelで値を合計する場合にSUM関数を使用しますが、フィルタでデータを一部非表示にした時にSUM関数は非表示(除外)された行の値も含めた値を合計します。
しかし、表示されているデータのみを合計したい、非表示の値は含まないで計算したい場合はSUBTOTAL関数を使用します。
SUBTOTAL関数は引数部分で集計方法の指定ができ、合計以外にも、
- 合計(SUM)
- データを数える(COUNT)
- 最大値(MAX)
- 最小値(MIN)
などの計算をすることもできる便利な関数です。
例題を使ってSUBTOTAL関数の一般的な使用方法について簡単に説明します。
Sample
表示されたデータの売上金額の合計を出したい(非表示の値は合計しない)
上記の例では、A列の支店名でフィルタをかけて条件に一致しないデータは非表示になっています。合計を表示させたいセルC14に以下のような数式を入力します。

=SUBTOTAL(9,C4:C13)
[解説]
C4~C13のセルで表示されているセルを合計する。
集計方法で指定する番号によって計算方法は変わります。
番号は以下のとおりです。
集計方法
集計方法 | 関数 | 説明 |
---|---|---|
1 | AVERAGE | 平均 |
2 | COUNT | 数値が入力されたセルを数える |
3 | COUNTA | 空欄以外のセルを数える |
4 | MAX | 最大値 |
5 | MIN | 最小値 |
6 | PRODUCT | 積 |
7 | STDEV | 不偏標準偏差 |
8 | STDEVP | 標本標準偏差 |
9 | SUM | 合計 |
10 | VAR | 不偏分散 |
11 | VARP | 標本分散 |
平均を計算する方法(AVERAGE関数)
フィルタで抽出し表示されているデータの中から平均を計算したい場合は、集計方法で「1」を指定することで表示データのみでAVERAGE関数と同じことができます。

最大値を算出する方法(MAX関数)
フィルタで抽出し表示されているデータの中から最大値を見つけたい場合は、集計方法で「4」を指定することで表示データのみでMAX関数と同じことができます。

SUBTOTAL関数 - 概要
Excel SUBTOTAL関数は、集計方法を指定することで計算の種類を変えたり、見えているセルだけを計算したり、小計を求めることができます。
関数の構文
ExcelのSUBTOTAL関数の構文は次のとおりです。
=SUBTOTAL(集計方法,数値1, [数値2], [数値3], ...)
引数 | 説明 |
---|---|
集計方法 | 必須。計算方法を指定します。 |
範囲1 | 計算したいセルの範囲を指定します(例:A1:A10) |
関数の読み方とバージョン
読み方:サブトータル
バージョン:Excel2002以降すべてのバージョン