DCOUNT関数の使い方
Excelで、複数の条件に合うデータのセルの数を数える場合は、DCOUNT関数を使用します。
(COUNTIFS関数でも同様のことができます。使い分けはページの後半で説明しています)
例題を使ってDCOUNT関数の一般的な使用方法について簡単に説明します。
リストから、営業部の男性の人数を数えたい
上記の例では、営業部の男性の数を表示させたいセルH3に以下のようなDCOUNT関数を入力します。
[解説]
A4~D13の表(データベース)から、F3~G4の条件(部署が「営業部」で性別が「男」)に当てはまるセルの数を数える。
データベース A4:D13
フィールド A3(セルの数を数えたい項目がどこかを選択)
条件 F3:G4(条件が記載されている範囲)
データベース、条件の範囲は必ず項目名を含めて選択をします(どの項目が何の条件かで一致しているかを見るため)。
データベース内の項目名と条件の項目名は一致する名前である必要があります。
ExcelのDCOUNT - 概要
DCOUNT(ディーカウント)関数は、範囲内の複数の条件を満たすセルの数を数えることができます。DCOUNTは部分一致のために論理演算子(>、<、<>、=)とワイルドカード(* ,?)が使用できます。
関数の構文
ExcelのDCOUNT関数の構文は次のとおりです。
引数 | 説明 |
---|---|
データベース | 1つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。 |
フィールド | 上記で指定した範囲で判別する1つ目の条件の値(もしくはセルを選択)。 |
条件 | 2つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。 |
使用する際の注意
- ワイルドカード(?、*)を使用することで部分一致などの条件指定もできます。
疑問符は任意の1文字に一致し、アスタリスクは任意の文字列に一致します。 - 数値が入力されているセルを数えます。文字などが入力されているセルを数える場合にはDCOUNTA関数を使用します。
- AND条件は横に並べ、OR条件は縦に並べることで複雑な条件での指定も可能です。
関数の読み方とバージョン
読み方:ディーカウント
バージョン:すべてのバージョン
COUNTIFS関数との使い分け
COUNTIFSでの複数条件はAND条件となりますが、DCOUNT関数はAND条件、OR条件を簡単に設定することができます。
リストから「営業部の男性」と「総務部の女性」の人数を知りたい

横に並べるとAND条件、縦に並べるとOR条件になります。
- 「営業部」の「男」は、AND条件
- 「総務部」の「女」は、AND条件
この①②を合わせて数えたい場合は、「営業部の男性」もしくは(or)「総務部の女性」というOR条件になります。
(OR条件はどちらかの条件を満たしていればOKという意味です。)
今回はこの①②どちらかの条件に一致するデータは4名となります。