データベース関数

DSUM関数 / 複数条件に一致するデータを合計する

DSUM関数
Excel2

DSUM関数の使い方

Excelで、複数の条件に合うデータの合計を求める場合は、DSUM関数を使用します。
SUMIFS関数でも同様のことができます。使い分けはページの後半で説明しています)

例題を使ってDSUM関数の一般的な使用方法について簡単に説明します。

Sample

売上表から、営業所が「東京」で売上月が「5月」の売上の合計を知りたい


DSUM関数の使い方
上記の例では、東京営業所の5月の合計を表示させたいセルH4に以下のようなDSUM関数を入力します。

=DSUM(A3:D13,D3,F3:G4)

[解説]
A3~D13の表(データベース)から、F3~G4の条件(営業所が「東京」で売上月が「5月」)に当てはまるセルの金額を合計する。

データベース A3:D13
フィールド D3(合計したい項目がどこかを選択)
条件 F3:G4(条件が記載されている範囲)

データベース、条件の範囲は必ず項目名を含めて選択をします(どの項目が何の条件かで一致しているかを見るため)。

データベース内の項目名と条件の項目名は一致する名前である必要があります。

ExcelのDSUM - 概要

DSUM(ディーサム)関数は、範囲内の複数の条件を満たすセルの合計を計算することができます。DSUMは部分一致のために論理演算子(>、<、<>、=)とワイルドカード(* ,?)が使用できます。

関数の構文

ExcelのDSUM関数の構文は次のとおりです。

=DSUM(データベース, フィールド, 条件)
引数 説明
データベース 1つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。
フィールド 合計したいデータベースの中で合計の計算をする項目のセル。
条件 項目を含む、条件を満たしているかどうかを判断するための範囲を指定。

使用する際の注意

  • ワイルドカード(?、*)を使用することで部分一致などの条件指定もできます。
    疑問符は任意の1文字に一致し、アスタリスクは任意の文字列に一致します。
    「東京を含む」という条件にしたい時は「*東京*」と入力します。
  • 条件にあったセルの値を合計します。セルの数を数える場合にはDCOUNT関数を使用します。
  • AND条件は横に並べ、OR条件は縦に並べることで複雑な条件での指定も可能です。

関数の読み方とバージョン

読み方:ディーサム
バージョン:すべてのバージョン

SUMIFS関数との使い分け

SUMIFSでの複数条件はAND条件となりますが、DSUM関数はAND条件OR条件を簡単に設定することができます。

Sample

売上票から「大阪営業所の5月」と「名古屋営業所の5月」の売上を合計したい

DSUM関数の使い方(複数条件)

横に並べるとAND条件、縦に並べるとOR条件になります。

  1. 「大阪」の「5月」は → AND条件
  2. 「名古屋」の「5月」は → AND条件

この上記2つを合計したい場合は、「大阪の5月」もしくは(or)「名古屋の5月」というOR条件になります。

(OR条件はどちらかの条件にあっていればOKという意味です。)

今回はこの①②どちらかの条件に一致するデータの合計は¥3,200,000となります。

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