DMAX関数の使い方
Excelで、複数の条件に合うデータの最大値を求める場合は、DMAX関数を使用します。
(MAXIFS関数でも同様のことができます。使い分けはページの後半で説明しています)
例題を使ってDMAX関数の一般的な使用方法について簡単に説明します。
Sample
売上表から、営業所が「東京」で売上月が「5月」の売上の中で一番大きい金額が知りたい
上記の例では、東京営業所の5月の最大値を表示させたいセルH4に以下のようなDMAX関数を入力します。
=DMAX(A3:D13,D3,F3:G4)
[解説]
A3~D13の表(データベース)から、F3~G4の条件(営業所が「東京」で売上月が「5月」)に当てはまるセルの金額での最大値を求める。
データベース A3:D13
フィールド D3(最大値を求めたい項目がどこかを選択)
条件 F3:G4(条件が記載されている範囲)
フィールド D3(最大値を求めたい項目がどこかを選択)
条件 F3:G4(条件が記載されている範囲)
データベース、条件の範囲は必ず項目名を含めて選択をします(どの項目が何の条件かで一致しているかを見るため)。
データベース内の項目名と条件の項目名は一致する名前である必要があります。
ExcelのDMAX- 概要
DMAX(ディーマックス)関数は、範囲内の複数の条件を満たすセルの中から最大値を求めることができます。DMAXは部分一致のために論理演算子(>、<、<>、=)とワイルドカード(* ,?)が使用できます。
関数の構文
ExcelのDMAX関数の構文は次のとおりです。
=DMAX(データベース, フィールド, 条件)
引数 | 説明 |
---|---|
データベース | 1つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。 |
フィールド | データベースの中で最大値を求めたい項目を指定。 |
条件 | 項目を含む、条件を満たしているかどうかを判断するための範囲を指定。 |
使用する際の注意
- ワイルドカード(?、*)を使用することで部分一致などの条件指定もできます。
疑問符は任意の1文字に一致し、アスタリスクは任意の文字列に一致します。
「東京を含む」という条件にしたい時は「*東京*」と入力します。 - 条件にあったセルの値から最大値を求めます。セルの数を数える場合にはDCOUNT関数、セルを合計する場合はDSUM関数を使用します。
- AND条件は横に並べ、OR条件は縦に並べることで複雑な条件での指定も可能です。
関数の読み方とバージョン
読み方:ディーマックス
バージョン:すべてのバージョン
MAXIFS関数との使い分け
MAXIFSでの複数条件はAND条件となりますが、DMAX関数はAND条件、OR条件を簡単に設定することができます。
Sample
売上票から「大阪営業所の5月」と「名古屋営業所の5月」の売上の中で一番大きい金額が知りたい

横に並べるとAND条件、縦に並べるとOR条件になります。
- 「大阪」の「5月」は → AND条件
- 「名古屋」の「5月」は → AND条件
この上記2つの条件での最大値を求める場合は、「大阪の5月」もしくは(or)「名古屋の5月」というOR条件になります。
(OR条件はどちらかの条件にあっていればOKという意味です。)
今回はこの①②どちらかの条件に一致するデータの中で最大値は¥1,200,000となります。

MAXIFS関数 / 複数条件に一致するデータの最大値を求めるExcelで条件で最小値を表示させるMINIFS(ミンイフス)関数の使い方。...