統計関数

AVERAGEIFS関数 / 複数条件に一致するデータの平均値を求める

AVERAGEIFS関数
Excel2

AVERAGEIFS関数の使い方

Excelで、複数条件に合うデータの平均値を求める場合は、AVERAGEIFS関数を使用します。
(条件が1つだけの場合は、AVERAGEIF関数を使用してください。)

例題を使ってAVERAGEIFS関数の一般的な使用方法について簡単に説明します。

Sample

売上表から、東京営業所の5月の売上平均額を知りたい


AVERAGEIFS関数の使い方
上記の例では、東京の5月の売上平均額を表示させたいセルH4に以下のようなAVERAGEIFS数式を入力します。

=AVERAGEIFS(D4:D13,B4:B13,F4,C4:C13,G4)

[解説]
B4~B13が「東京(F4)」で、C4~C13が「5月(G4)」の、D4~D13のセルの平均値を出す。
平均範囲 D4:D13(平均の計算をしたい範囲)
条件1の範囲 B4:B13
条件1 F4(もしくは「"東京"」と入力)
条件2の範囲 C4:C13
条件2 G4(もしくは「"5月"」と入力)
セル参照の代わりに、テキストや数字、日付を条件に含めることができます。

ExcelのAVERAGEIFS - 概要

AVERAGEIFS(アベレージイフス)関数は、範囲内の複数の条件を満たす平均の数値を表示することができます。AVERAGEIFSは部分一致のために論理演算子(>、<、<>、=)とワイルドカード(* ,?)が使用できます。

関数の構文

ExcelのAVERAGEIFS関数の構文は次のとおりです。

=AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲1,条件1, [条件範囲2,条件2]…)
引数 説明
平均範囲 必須。条件を満たす場合に平均値を求めるために使用されるセルの範囲。
条件範囲1 1つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。
条件1 上記で指定した範囲で判別する1つ目の条件の値(もしくはセルを選択)。
条件範囲2 2つ目の条件が満たしているかどうかを判断するための範囲を指定します。
条件2 上記で指定した範囲で判別する2つ目の条件の値(もしくはセルを選択)。

使用する際の注意

  • テキスト条件、または数学記号を含む条件は、二重引用符( ")で囲む必要があります。
    数字の条件は、引用符なしで指定できます。
  • ワイルドカード(?、*)を使用することで部分一致などの条件指定もできます。
    疑問符は任意の1文字に一致し、アスタリスクは任意の文字列に一致します。

関数の読み方とバージョン

読み方:アベレージイフス、アベレージイフエス
バージョン:Excel2007以降

DAVERAGE関数との使いわけ

AVERAGEIFSで複数条件の指定した場合はAND条件となりますが、DAVERAGE関数はAND条件OR条件を簡単に設定することができます。

AND条件での複数条件であればAVERAGEIFS関数でも同じことができます。

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