範囲内で指定した値の順位を表示するRANK、RANK.EQ、RANK.AVG関数
RANK関数の使い方
Excelでデータ範囲で順位をつけたい、ランキングを作りたい場合は、RANK関数を使用します。
RANK関数には以下の3種類があります。
- RANK関数(2007以前のバージョンはこの関数のみ)
- RANK.EQ関数(Excel2010よりできたRANK関数の改良版。RANK関数と同じです。)
- RANK.AVG関数(同率の順位がいた場合、RANK.EQと順位の表示方法が変わります)
それぞれの使い方、違いを説明していきます。
売上が表の中で何位なのか、順位を表示したい
上記の例では、表の中での売上の順位を表示させたいセルD4に以下のようなRANK関数を入力します。
※表全部に数式をコピーする場合は、範囲の部分は絶対参照($)で範囲を固定してください。
RANK関数はデータ範囲の中で、指定した値(セル)が何位なのかを表示させます。
順序は以下のように指定します。
- 昇順での順位(小さい値が1位)の場合は、1もしくは0以外の数値を指定。
- 降順での順位(大きい値が1位)の場合は、0もしくは省略。
同率順位の場合
同率の順位が複数あった場合、同じ順位が表示されます。(9位はなし)
RANK.EQ関数
RANK.EQ関数は、2010以降のバージョンから登場したRANK関数の改良版であり、使い方や結果はRANK関数と一緒です。
2010以降のExcelではどちらも使用できますが、なるべく新しいRANK.EQ関数を使用することをおすすめします。
EQはEQUAL(等しい)の略です。
※表全部に数式をコピーする場合は、範囲の部分は絶対参照($)で範囲を固定してください。
RANK.AVG関数
RANK.AVG関数は、2010以降のバージョンから登場した関数です。
AVGはAVERAGE(平均)の略です。
使い方はRANK.EQ関数と同じですが、同率順位があった場合、平均の順位を表示させます。
※表全部に数式をコピーする場合は、範囲の部分は絶対参照($)で範囲を固定してください。
RANK.EQ関数とRANK.AVG関数の違い
RANK.EQ関数のEQはEQUALの略で、等しいの意味です。
RANK.AVG関数のAVGはAVERAGEの略で、平均の意味になります。
そのため、この2つの関数の違いは、同率順位があった場合に表示される順位が異なります。
同率順位が2つあった場合
売上¥500,000の人が2人いた場合、RANK関数とRANK.EQ関数は2人とも8位と表示されます。(9位がいない)
RANK.AVG関数はその2人分の順位である8位と9位を平均した値として2人とも8.5と表示されます。(9位がいない)
同率順位が3つあった場合
売上¥500,000の人が3人いる場合、RANK関数とRANK.EQ関数は3人とも7位と表示されます。(8位と9位がいない)
RANK.AVG関数はその3人分の順位に該当する7、8、9位の平均値である8が3人すべてに表示されます。(7位と9位がいない)
同率順位がいた場合にどう表示させたいかで、RANK.EQとRANK.AVGを使い分けましょう。
RANK、RANK.EQ、RANK.AVG関数 - 概要
ExcelのRANK関数は、選択した範囲から指定した値の順位を表示したい時に使用します。
関数の構文
ExcelのRANK関数の構文は次のとおりです。
引数 | 説明 |
---|---|
数値 | 順位を出したい値(セル) |
範囲 | 順位をつけたいデータを含む範囲 |
順序 | 昇順、降順どちらから順位をつけるか |
RANK、RANK.EQ、RANK.AVG関数の読み方とバージョン
読み方:ランク、ランクイコール、ランクアベレージ
バージョン:
RANK すべてのバージョンで使用できるが、2010以降はRANK.EQに互換
RANK.EQ、RANK.AVG Excel2010以降のバージョン